2021/09/04 19:26

こんにちは、堂谷木工製作所です。




本日『クリの糸巻きスツール』を販売しました。
姉妹品でヤマザクラで作ったタイプが元祖で、昔、試しにクリで作ってみたところ、木目も面白くて、
ただクリアオイルで仕上げただけでは面白くないので、当時いろいろ実験していた草木染めで着色してみました。
草木染。ヤシャブシというマツボックリみたいな実を煮出した汁を塗り、
孔雀石を強酢酸で溶かした『銅媒染液』で反応させると、黄土色から濃い焦げ茶色が表現できます。
銅媒染液の濃度、ヤシャブシ汁の濃度や乾燥時間によって色の濃さが変えられます。
『変えられます』と言えるだけ安定した技術はまだ身についていなくて、
今回で3回目の挑戦で、前作は濃すぎてお客様から「もう少し薄い色が良かった」とご感想を頂き、
確かに少し濃すぎたので今回、媒染液の濃度を下げたところ、ん~もう少し濃い方がよかたなぁと思ったりと、
なかなか思うようにコントロールできません。
布を染める手順と違って木に直に塗って反応させるため、木の水分の吸い込み具合などにも影響されます。

そして、商品撮影の話を少し。

商品撮影は当方自ら行っています。これもハッキリ言ってずぶの素人の仕業ですので、
毎回毎回苦戦します。写真芸術という世界まで昇華することのできるほど奥深く、
知識、技術やセンスの問われる世界。素人が生半可に当方が片手間でするなんておこがましいですが、
運営上経費の兼ね合いで外注できず(予算が付けられるのであれば外注したい)、
撮影機材や撮影場所、光源を自然光にしたり人工照明にしたり、白背景にしたり実用風景にしてみたり。。。
何回やっても、いえ、やればやるほど納得いかない画像になり、正直眉間にシワで作業しています。
自分の目で見ている映像をなんで上手く画面上で表現できないのか。
調べては挑戦して修正して掲載してみてまたやり直して、の繰り返しです。
画像はオンライン販売がメインの当方では一番求められるスキルです。
今ある限られた機材や撮影場所で少しでも向上を目指すほかありません。
朝から1日投じて撮影して編集して掲載しても、スマホで商品画像確認して愕然とすること多数です。
上手くなるしかありません。

9月になりました。めげずに今月も上を目指して仕事しようと思います。
それではまた。